京みそ「西京味噌」について
西京味噌の歴史
古の都 京都は、1200年以上もの間、政治・経済・文化の中心地として華やかな王朝文化が 花開き、この華やかな文化と伝統の中から、米の麹をたっぷりと使い、こっくりと甘口で薄塩の風雅な味わいの白味噌が生まれました。
その後、明治維新により都が江戸へ遷都され 「東京」となり、京都をそれに対し「西京」とも呼んだことから、京都に生まれた「京味噌」(地域団体商標登録)の中でも特に京都の白味噌は「西京味噌」と言われるようになり、今日に至っております。
熟成期間が短いことから、原料の良し悪しや米麹の出来不出来が、そのまま味に反映される、ごまかしの一切きかない「西京味噌」。 「良質の原料」と「伝承の技術」・・・そして「蔵人の丹精」から得られる繊細ではんなりとした甘味と芳香は、「西京味噌」だけが持つ魅力です。
西京味噌の品質
西京味噌は、下記の定義に基づき、厳しい承認を受けて製造・販売されています。
- ① 西京味噌の定義
- 京都府味噌工業協同組合に所属する企業が、同組合の認定する原材料を使用して京都府内で生産し、同組合の品質承認を受けた低塩多麹(甘口)の白みそ。
- ② 西京味噌の品質認定
- 西京味噌とは、京都府味噌工業協同組合に設置する品質審査委員会に置いて承認されたものを言う。
- ③ 西京味噌の製造技術
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- (ア) 京都府内で創業50年以上、もしくは味噌技能士1級以上の技術者が在職していること。
- (イ) 全国味噌協同組合連合会主催の鑑評会で表彰されている、またはそれと同等の製造技術を有していること。
- (ウ) 前項のいずれかに該当すること。